哲学科を中退して入社し、今ごろ哲学のありがたみを感じている村上です。
私が書いた前回の記事で、次回予告をしていましたが、そんなのは無視して別のことを書こうと思います。
今回は周利槃特(しゅりはんどく)という人物についてです。
この人はお釈迦様の弟子の一人で、大変物覚えが悪く、自分の名前さえも忘れてしまうことがあったそうです。
そんな人ですから、お釈迦様から教わった簡単な言葉さえ覚えられません。
すっかり落ち込んでしまった彼は、お釈迦様にこぼします。
「こんなに愚かな私は、仏弟子であることはできません」
するとお釈迦様は「塵を払い垢を除かん」という短い言葉を彼に教え、箒を渡したそうです。
このときお釈迦様は「おまえは自分が愚者であることを知っているのだから、真の愚者ではない」と人から言われても慰めにはならないような慰めをしていますw
それはさておき、周利槃特は長い間「塵を払い垢を除かん」と掃除をしながら一心に考え続けました。
そしてやがて、払うべき人の心の汚れに気付き、ついに悟りを得たそうです。
私はこの話がとても気に入っています。
小さなことでもそれを徹底すれば、人が到達できないレベルに達するということ、それがこの話では掃除だというところに、味わいがあると思います。
ところでAcroquestでは、オフィスの掃除を毎朝社員がやっています。
「塵を払い垢を除かん」と念じながら毎日やっていれば、社員の中から阿羅漢が出てくるかもしれませんね。
ここでクイズです。
周利槃特のお墓の上に生えたと言われる食用の植物はなーんだ?
答えは次回。覚えていたら。
それでは。